3日目 渓流釣りとカヌーで川遊びの一日
キャンピングカーの朝は早いです。日の出とともに車内が明るくなり、自然と目が覚めます。毎朝コーヒーを淹れてパソコンに向かっていました。子ども達も移動が始まる前の早朝が勉強時間です。ウエネウサルみどりのRVパークはWi-Fiが有り、静かな環境で仕事も勉強も捗りました。
天候にも恵まれ、最高のコンディションで渓流釣りへと向かいます。8:00にウエネウサルみどりを出発し、8:30に道の駅パパスランドさっつるで知床アルパのガイド笠井さんと合流しました。本日経験するのは「テンカラ」という陸生昆虫や水生昆虫を模した毛バリを使う擬似餌釣りで、日本で生まれた伝統釣法だそうです。シンプルな仕掛けで簡単に初心者でも釣れるとのことで家族みんな張り切って臨みました!
まずは平地での練習です。しっかりレクチャーを受けてから川に入るので安心でした。
素晴らしい景色の中で家族で渓流釣りができ、とても贅沢な時間が流れていました。それでも無事に釣る事ができるのか、みんな内心ドキドキしていました。
するとそんな心配が吹き飛ぶほど次々と釣れるではありませんか。「釣りは難しいんだぞ」と伝えたかった親父の立場がありませんでした。
道具も全てツアー料金に含まれており、遠方からでも身一つで参加できる手軽さがありがたかったです。
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午後は屈斜路湖へ移動し、RIVER AND FIELD のツアーを利用してカヌーで釧路川を下ります。ガイドの國分さんによると釧路川にはダムや堰堤がなく、カヌーで太平洋まで行けるそうです。兄妹3人で息を合わせて漕ぐ様子は微笑ましく成長を感じました。
ゆったりと流れるカヌーは川面にも近く、いつもと違う視界が味わえます。川面を眺めたり、周りの木々を見上げたり、自然の音しか聞こえてこない贅沢な時間。3時間があっという間に過ぎていきました。
カヌーの後はガイドの方からご紹介頂いた温泉で汗を流し、心地良い疲れとともに川遊びの余韻に浸りながら眠りにつきました。
3日目のルート
4日目 念願の丹頂鶴に・・・
今日は朝から阿寒湖方面に向かいます。阿寒観光汽船を利用してモーターボートに乗り、阿寒湖を1時間で周遊します。途中マリモ展示観察センターでは特別天然記念物のマリモをじっくり観察する事ができました。30年前は10cmのマリモに成長するのに100年かかると聞いたことがありましたが、最近は数年で大きくなると分かったことも知り驚きました。
釧路に向かう途中にアイヌコタンに寄りました。アイヌの方も世代交代が進み、若い世代が新たな試みを取り入れながら創作活動をしている話を聞くことができました。記念にお土産を購入しました。
そしていよいよ今回の旅の目的のひとつ、丹頂鶴を観察するためコッタロ湿原展望台へ向かいます。釧路湿原は丹頂鶴の最大の生息地であり、その中にあるコッタロ湿原は丹頂鶴の営巣地を見渡せる展望台として知られています。駐車場から200メートルほど階段を登ると、釧路湿原を見渡せる素晴らしい景色が広がっていました。
しかしこの時は家族皆でどんなに見渡しても丹頂鶴を見つける事はできませんでした。少し残念でしたが、釧路湿原の眺めを堪能できました。
次の目的地へ向かう途中、草原に真っ白な白い点が見えると思ったら、なんと!念願の丹頂鶴に出会う事ができました。子連れで歩いている様子に見惚れていました。
日本生態系協会によると、丹頂鶴は江戸時代には関東平野にも普通に住んでいたそうです。
北海道では保全が進み、500羽近くが自然に生息しています。最近では日高山脈を越えて札幌近郊で暮らすペアもいるようです。日本生態系協会では取り組みの1つとして関東平野に丹頂を復活させる事を目標の1つにしています。その光景を見てみたいですね。
丹頂鶴に出会えた喜びと安堵感でいっぱいのまま昼食を終え、その後子どもの「乗馬をしたい」願いを叶えるため、釧路市ふれあいホースパークへやってきました。乗馬を満喫する娘からは満足そうな笑顔がたくさん見られました。
夜は釧路市内の居酒屋で炉端焼きです。新鮮な魚介を堪能し、充実の1日を家族皆で振り返りました。
4日目のルート
5日目 十勝の大空を舞い、ばんえい競馬で旅を締めくくる
宿泊していた山花公園オートキャンプ場を8:00に出発し、10:00からパラグライディング十勝でプロパイロット田代さんと2人乗りでの遊覧飛行に挑戦しました。空は曇っていましたが、海に向かって飛び立ち大空を周遊する光景は地上から見ていて羨ましかったです。
充実した旅もそろそろ終わりです。
帯広ではばんえい競馬場を訪れました。ばんえい競馬は体重1トンを超える馬が重りをのせた鉄のソリを曳いて直線コースで力とスピードを競います。北海道開拓時代に農耕馬の力比べをしていたのが現代のレースのルーツと言われ、世界でここだけでしか見られません。レースもサラブレッドの競馬と違いペースはゆっくりで、馬と並走しながら応援している様子が特徴的でした。ばんばに人参を与えるふれあい牧場もあり、小さなお子さんも楽しめる施設でした。
お土産のスイーツを買い、道の駅なかさつないで美味しい唐揚げを食べ、お腹も心も大満足で帯広空港へと向かいました。
天候にも恵まれ、スケジュール通り無事に旅を終える事ができました。子ども達が考え、家族の想いを詰め込んだキャンピングカー旅行。Vantripさんではキャンピングカーをお借りするだけと思っていたら、コースをレビュー頂いたり、RVパークやガイドさんまでご紹介頂きました。旅で出会ったガイドの皆さんも素晴らしい方ばかりで感謝の気持ちでいっぱいです。
さて次は、子ども達にどんな旅を考えてもらおうかな。
5日目のルート
長男が制作した動画
今回の旅で利用したキャンピングカーはこちら